目次
- この記事で得られること
- そもそも、なぜ「専用サーバー(専用サーバー)」が必要なのか
- なぜ KAGOYA CLOUD VPS を選ぶのか
- 推しポイント
- 欠点
- KAGOYA公式のValheimテンプレートは使いません
- 構築手順(KAGOYA CLOUD VPS / Ubuntu 24.04)
- Step 0|事前に用意するもの
- Step 1|KAGOYAでインスタンスを作成
- Step 2|SSHでサーバーに接続する
- Step 3|システムを最新化
- Step 4|必要なパッケージをインストール
- Step 5|SteamCMD のインストール
- Step 6|Valheim専用サーバーをインストール
- Step 7|起動スクリプトを作成
- Step 8|ポートを2段構えで開ける
- Step 9|起動して接続を確認
- Step 10|systemd で自動起動(常駐化)
- Valheimサーバーをアップデートする
- 既存のワールドを持ち込む方法
- 1. 自分のPCにあるワールドファイルを探す
- 2. サーバーを停止して保存先を確認
- 3. ローカルPCからサーバーへ転送(scp)
- 4. サーバー側で到着を確認して再起動
- 運用の話:コスト・停止・バックアップ
- 実コスト
- 「停止」しても課金は止まらないので注意
- ワールドのバックアップ・退避
- つまずきポイント(実体験で全部踏みました)
- 1. root でログインできない
- 2. コマンドが Permission denied になる
- 3. SteamCMDが required file not found で起動しない
- 4. フレンドが接続できない/お気に入りが赤×
- 5. 持ち込んだワールドに入れない/新規ワールドになる
- よくある質問(FAQ)
- Q. 何人まで一緒に遊べますか?
- Q. サーバーが突然落ちたら?
- Q. KAGOYA以外の国内VPSでもいい?
- Q. Valheim本体(プレイヤー側)は無料?
- Q. 課金を止めたいけどワールドは残したい
- まとめ:専用サーバーは思っているより安く、簡単で、楽しい
- 次に読みたい記事
「フレンドとValheimで遊ぼうとすると、誰かがホストを立てないと始まらない。土日しか集まれないのに、その土日にホストが用事で抜けて全員が止まる」
——こうした問題は、24時間動き続ける専用サーバー を立てるだけで全部解決します。
そして専用サーバーは、思っているほど高くも難しくもありません。本記事では、KAGOYA CLOUD VPS の2コア/2GBプラン(日額28円〜・月額上限770円) にUbuntu 24.04でValheim専用サーバーを立てる手順を、実際に構築した画面そのままで公開します。フレンド4人での運用を想定し、自分のPCで作ったワールドをそのまま持ち込む方法 も解説します。
結論を先に言うと——
- 料金最優先+自分のワールドを持ち込みたい → KAGOYA CLOUD VPS ←本記事
- コマンドが嫌で最速で立てたい → ConoHa for GAME(テンプレートあり)
- もっと安く(月0円)にこだわる → Oracle Cloud無料枠(ただし構築難度は本記事の3倍)
この記事で得られること
- 日額28円〜 で立つ Valheim専用サーバーの全手順(コピペで動く・画面つき)
- フレンド4人での 24時間安定運用 の作り方
- 自分のPCで育てた 既存ワールドの持ち込み方法(scpで転送)
- KAGOYAのメリット・デメリット・落とし穴を正直に
- 他VPSとの比較で 「自分はどれを選ぶべきか」 が分かる
そもそも、なぜ「専用サーバー(専用サーバー)」が必要なのか
Valheim標準のマルチプレイは P2P(ホストPC方式) ——「誰かがホストを立て、他の人がそこに入る」仕組みです。手軽ですが、ホストPC依存 という弱点が常につきまといます。ホストに時間を合わせる手間が一番のストレスです。
| 課題 | P2P(ホスト方式) | 専用サーバー(専用サーバー) |
|---|---|---|
| ホストが落ちると遊べない | ✕ タイパが悪い | ◯ 24時間動いている |
| ホストPCのスペック依存 | ✕ ホストが重いと全員カクつく | ◯ VPS側のスペックに依存 |
| 非同期プレイ(時間差プレイ) | ✕ できない | ◯ 自由 |
| ワールドの一貫性 | △ ホストが変わると面倒 | ◯ ワールドは1つ |
| プレイ中のホストPC負荷 | ✕ ホストはゲーム+サーバーで重い | ◯ ホストもただのプレイヤー |
💡 「フレンドが寝てる間にちょっと探検しておく」「平日は1人で素材集め、週末みんなで集合」 のような遊び方をしたいなら、専用サーバー一択です。
なぜ KAGOYA CLOUD VPS を選ぶのか
推しポイント
- 日額課金がある——月額制ではなく「使った日数だけ課金」
- 2コア/2GB/200GBが日額28円〜、月額上限770円(後述の実測プランがこれ)
- 国内データセンター——フレンドが日本国内ならレイテンシ最小
- Ubuntu 24.04 LTS が標準で選べる(古いOSを掴まない)
- コンソール画面が分かりやすい——VPS初心者でも迷いにくい
欠点
- スナップショットが有料——追加料金が必要
- インスタンスを「停止」しても課金は止まらない——完全に止めるには「リリース(削除)」が必要。知っていたけど、請求が来てから気づきました。
「料金を1円でも下げたい / 自分のワールドを持ち込みたい / 国内フレンドメイン」ならKAGOYAがベスト、というのが運営の結論です。
KAGOYA公式のValheimテンプレートは使いません
KAGOYAには「ゲーム」セットアップにValheimのワンクリックテンプレートもあります。ただしCPU 3コア以上・メモリ2GB以上が必要で、参加者はSteam版に限定されます。

本記事はテンプレートを使わず、2コア/2GBのUbuntuに手動構築します。その方が安く、ワールド持ち込みの自由も効くからです。多少高くても、テンプレートで手早く済ませたい人はKAGOYA公式の解説へどうぞ。
構築手順(KAGOYA CLOUD VPS / Ubuntu 24.04)
ここからが本題。約30〜45分 で完了します。コマンドはコピペでOK。
このサイトのコマンドブロックは、右上の「コピー」ボタンでまるごとコピーできます。
Step 0|事前に用意するもの
- KAGOYA CLOUD VPS のアカウント(クレカ登録まで)
- Steam版 Valheim(プレイヤー全員が各自用意。価格は購入時のSteam表示を確認)
- 自分のワールドを持ち込みたい場合:ワールドファイル2つ(dbとfwl)
SSHクライアントは、Windows 10/11 なら標準の PowerShell に最初から入っています(Mac/Linuxも標準の ssh)。追加インストールは不要です。
Step 1|KAGOYAでインスタンスを作成
KAGOYAのコンソールで「インスタンス作成」に進み、以下を選びます。
① スペック(プラン)——4人プレイなら 2コア / 2GB / 200GB で十分。日額28円・月額上限770円です。

② OS(パッケージ)——Ubuntu Server 24.04 LTS を選択。画面に「SSHログインユーザーは ubuntu となります」と明記されています(このubuntuが後で効いてきます)。

③ ログイン用認証キー——「ログイン用認証キー追加」で新規作成します。名前は自動で入るのでそのままでOK。作成した瞬間に秘密鍵ファイル(.key)が自動でダウンロードされます。

⚠️ この .key ファイルは「サーバーの合鍵」です。 中身もファイルも絶対に他人に渡さない・公開しないでください。流出すると誰でもあなたのサーバーに入れてしまいます。
作成したら、そのキーを選択するのを忘れずに(選択しないと作成に進めません)。

④ その他——インスタンス名は任意(例: valheim_sb)、課金は日額、コンソールログインパスワードは強固なものを設定。料金表示が 28円/日・770円/月 になっているのを確認して「インスタンス作成」。

しばらくして一覧を「再表示」すると、インスタンスができあがっています。ここに表示される IPアドレス が、この後の接続先です。

インスタンス名をクリックすると、IPv4アドレスなどの詳細が見られます。

Step 2|SSHでサーバーに接続する
ここがKAGOYAの一番のポイントです。接続ユーザーは root ではなく ubuntu、そしてパスワードではなくダウンロードした鍵ファイルで入ります(rootでログインしようとすると弾かれます)。
まず、ダウンロードした .key を定位置 ~/.ssh に移す前提で話をすすめます。Windows(PowerShell):
mkdir ~\.ssh -Force
Move-Item ~\Downloads\<キーファイル名>.key ~\.ssh\
接続コマンド(WindowsもMacも共通。~ は「自分のユーザーフォルダ」の意味なので、ユーザー名を調べる必要はありません):
ssh -i ~/.ssh/{{key}} ubuntu@{{ip}}
初回は「本当に接続する?」という確認(fingerprint)が出るので yes と入力します。

ubuntu@... のプロンプトが出れば接続成功です。
Step 3|システムを最新化
Ubuntuのubuntuユーザーは管理者ではないので、システムを触るコマンドには sudo を付けます(rootでログインする方式ではないため。忘れると Permission denied になります)。
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
Step 4|必要なパッケージをインストール
sudo apt install -y curl wget lib32gcc-s1 libatomic1 libpulse0 libpulse-dev
⚠️
lib32gcc-s1をいれましょう。 これは32bit互換ライブラリで、これが無いと次のStepでSteamCMDが「cannot execute: required file not found」となり起動しません。libatomic1とPulseAudio関連パッケージは、Valheim公式のLinux向け必要パッケージに合わせています。
Step 5|SteamCMD のインストール
Valheimサーバーは Steam の配布ツール「SteamCMD」経由で取得します。
mkdir -p ~/steamcmd && cd ~/steamcmd
wget https://steamcdn-a.akamaihd.net/client/installer/steamcmd_linux.tar.gz
tar -xvzf steamcmd_linux.tar.gz
Step 6|Valheim専用サーバーをインストール
./steamcmd.sh +force_install_dir /home/ubuntu/valheim-server +login anonymous +app_update 896660 validate +quit
896660がValheim専用サーバーのSteam App ID。anonymousログインで取得できます(自分のSteamアカウントは不要)- インストール先は
~/valheim-server(=/home/ubuntu/valheim-server)に統一しています Success! App '896660' ...と出れば完了。SteamCMDは実行ビットを自動で付けてくれるので、追加のchmodは不要です
Step 7|起動スクリプトを作成
サーバー設定を入力すると、下の起動スクリプトへ即時反映されます。パスワードは保存されず、ページを再読み込みすると空欄に戻ります。
nano などのエディタを使わず、以下をまるごと貼り付ければ start.sh が一発で作られます(<< 'EOF' から EOF までが中身)。
cat > ~/valheim-server/start.sh << 'EOF'
#!/bin/bash
cd "$(dirname "$0")"
export LD_LIBRARY_PATH="./linux64:$LD_LIBRARY_PATH"
export SteamAppId=892970
exec ./valheim_server.x86_64 \
-name "{{name}}" \
-port {{port}} \
-world "{{world}}" \
-password "{{password}}" \
-public {{public}}
EOF
chmod +x ~/valheim-server/start.sh
入力欄の仮値が残っていないことを確認してから、生成されたコマンドをコピーしてください。
| パラメータ | 意味 | 注意 |
|---|---|---|
-name | サーバー名(一覧に出る名前) | パスワードと同じ文字列を含めるとエラー |
-port | 接続ポート | 通常2456。後でファイアウォールで許可 |
-world | ワールド名(ファイル名と一致) | 持ち込みワールドはここをファイル名に |
-password | パスワード | 5文字以上、サーバー名を含むとエラー |
-public 1 | サーバー一覧に公開する | 下記参照。緑表示にしたいなら1 |
💡
-public 1と-public 0の違い(Valheim 公式ドキュメント記載の仕様)
-public 1:サーバー一覧に載り、フレンドのお気に入りで人数表示になります。パスワード必須なので、一覧に載っても無関係な人は入れません-public 0:一覧に載らず完全プライベート。ただしお気に入りでは赤×表示になります(直接IPを入れれば接続自体は可能)「お気に入りが赤×で不安」を避けたいなら
-public 1が無難です。本記事も1で進めます。
Step 8|ポートを2段構えで開ける
フレンドが接続するには、ポートを2箇所で開ける必要があります。KAGOYAのクラウド側(セキュリティグループ) と サーバーのOS側(ufw) の両方です。片方だけでは繋がりません。
① KAGOYA セキュリティグループ(クラウド側)
コンソールの「セキュリティグループ」で、次の3つの受信ルールを設定します。
| プロトコル | ポート | 用途 | IP欄 |
|---|---|---|---|
| UDP | 2456 | Valheimのゲーム通信 | * |
| UDP | 2457 | サーバー一覧・接続確認 | * |
| TCP | 22 | SSHでサーバーを管理するため | 自分のグローバルIPを推奨(不明なら*) |
TCP 22を開け忘れると、SSHでログインできません。 初回構築ではゲーム用のUDPだけでなく、管理用のTCP 22も必ず設定します。

**ゲーム用のUDP 2456・2457は
*(全許可)**にします。自分のIPだけにするとフレンドが接続できません。TCP 22はSSH用なので、IPが分かる場合は自分の接続元だけに絞る方が安全です。作成したセキュリティグループは、インスタンスに割り当てるのを忘れずに。
② サーバー内 ufw(OS側)
SSHでサーバーに入り、ufwでもゲーム用UDPとSSH用TCPの両方を開けます。クラウド側とOS側は別の関門なので、片方だけでは接続できません。
sudo ufw allow 2456:2457/udp
sudo ufw allow 22/tcp
sudo ufw enable
⚠️
sudo ufw enableの前に、必ずsudo ufw allow 22/tcp(SSH)を実行してください。順番を間違えて先にenableすると、自分のSSH接続ごと遮断されて入れなくなります。上の順番で打てば安全です。
Step 9|起動して接続を確認
~/valheim-server/start.sh
- 初回はワールド生成込みで2〜3分かかります
- 成功サイン:
Game server connected→Registering lobby→Opened Steam server - 別のターミナル(またはCtrl+Cで一度止めて)
sudo ss -ulnp | grep 245で 2456と2457 が待ち受けていればOK
クライアント(Steam版Valheim)→ 「ゲームに参加」→「お気に入り」→「サーバーを追加」 → <サーバーIP>:2456 → パスワード入力。-public 1 なら緑で人数表示され、そのまま接続できます。
接続確認が終わったら、起動したターミナルでCtrl+Cを押して一度サーバーを正常終了してください。止めずに次のsystemd設定を開始すると、同じポートを二重に使おうとして起動に失敗します。

接続すると、新しいワールドに降り立ちます。

Step 10|systemd で自動起動(常駐化)
このままだとSSHを閉じるとサーバーも止まります。OSの再起動後も自動で立ち上がるよう、systemdサービスにします。
sudo tee /etc/systemd/system/valheim.service << 'EOF'
[Unit]
Description=Valheim Dedicated Server
After=network.target
[Service]
Type=simple
User=ubuntu
WorkingDirectory=/home/ubuntu/valheim-server
ExecStart=/home/ubuntu/valheim-server/start.sh
Restart=on-failure
RestartSec=15
KillSignal=SIGINT
TimeoutStopSec=120
[Install]
WantedBy=multi-user.target
EOF
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable --now valheim
これで:
- OS起動と同時に自動でサーバーが立つ
- クラッシュしても15秒後に自動復活
運用コマンド:
sudo systemctl status valheim # 状態確認(active (running) なら稼働中)
sudo systemctl stop valheim # 停止(起動スクリプトを書き換える時はまず停止)
sudo systemctl restart valheim # 再起動(設定変更の反映)
sudo systemctl disable --now valheim # 自動起動オフ+停止(常駐化を解除したい時)
journalctl -u valheim -f # ログをリアルタイム監視(Ctrl+Cで戻る)
Valheimサーバーをアップデートする
Steam版Valheimはクライアント側が自動更新されますが、VPS上の専用サーバーは自動では更新されません。ゲームとサーバーのバージョンが違うと接続できないため、アップデート後に入れなくなった場合は、サーバー側もSteamCMDで更新します。
sudo systemctl stop valheim
cd ~/steamcmd
./steamcmd.sh +force_install_dir /home/ubuntu/valheim-server +login anonymous +app_update 896660 validate +quit
sudo systemctl start valheim
sudo systemctl status valheim
Success! App '896660' ...と表示されれば更新完了です。最後のstatusでactive (running)になっていることを確認してください。起動ログも確認する場合はこちらです。
journalctl -u valheim -n 50 --no-pager
ワールドデータは~/.config/unity3d/IronGate/Valheim/に保存されているため、上のapp_updateで消えることはありません。本記事独自のstart.shも通常は残りますが、更新後にls -l ~/valheim-server/start.shで存在を確認すると確実です。
大型アップデート直後は、参加者がいないことを確認してから更新してください。クライアント側だけ先に更新された場合は、サーバー更新が終わるまで接続できません。
既存のワールドを持ち込む方法
ここがKAGOYAで専用サーバーを立てる最大のメリット。自分が育てたワールドをそのまま専用サーバーに乗せ替えできます。
1. 自分のPCにあるワールドファイルを探す
| OS | ワールドファイルの場所 |
|---|---|
| Windows | %USERPROFILE%\AppData\LocalLow\IronGate\Valheim\worlds_local\ |
| Mac | ~/Library/Application Support/IronGate/Valheim/worlds_local/ |
該当フォルダに <ワールド名>.db と <ワールド名>.fwl の2ファイルがあります。この2つだけ持っていけばOK。
2. サーバーを停止して保存先を確認
まずサーバーへSSH接続したターミナルで、Valheimを停止して転送先を確認します。起動したままワールドファイルを上書きすると、終了時の自動保存で戻される可能性があります。
sudo systemctl stop valheim
mkdir -p ~/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local
ls -lah ~/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local
lsには、現在サーバーにある.dbと.fwlが表示されます。初めて持ち込む場合は空でも問題ありません。
3. ローカルPCからサーバーへ転送(scp)
準備:ここからは自分のPC側のターミナルで実行します。Step 2の「キーファイル名」とStep 7の「ワールド名」「IPアドレス」を入力すると、下のコマンドへ自動反映されます。何度も使う人は保存ボタンをおしてね。
ここで変更した値も、上のKAGOYA設定とバックアップ欄へ同期されます。
Windows(PowerShell):
cd ~\AppData\LocalLow\IronGate\Valheim\worlds_local
scp -i ~/.ssh/{{key}} ".\{{world}}.db" ".\{{world}}.fwl" ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/
Mac:
cd ~/Library/Application\ Support/IronGate/Valheim/worlds_local
scp -i ~/.ssh/{{key}} "{{world}}.db" "{{world}}.fwl" ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/
ubuntuユーザーの保存先へ転送するため、通常はchownによる所有権変更は不要です。
4. サーバー側で到着を確認して再起動
再びサーバーへSSH接続したターミナルで確認します。
ls -lah ~/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local
MyWorld.dbとMyWorld.fwlの2つが表示されたら、start.shの-world "MyWorld"をファイル名(拡張子を除く)に一致させて起動します。名前が違うと、持ち込んだワールドではなく新規ワールドが生成されます。
# start.sh の -world の値を編集(例: sed -i 's/-world "[^"]*"/-world "MyWorld"/' ~/valheim-server/start.sh)
sudo systemctl start valheim
sudo systemctl status valheim
これでフレンドが接続すると、見慣れた自分のワールドにそのまま入れます。

運用の話:コスト・停止・バックアップ
実コスト
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| KAGOYA 2GB | 月額上限770円(日額28円) |
| データ転送料 | 0円(通常プレイなら無料枠内) |
| 月合計 | 約770円 |
💡 フレンド4人で割れば1人約193円/月。サブスクのコーヒー1本分で24時間専用サーバーが動くと考えればコスパ良好。
「停止」しても課金は止まらないので注意
| 操作 | 課金 | データ |
|---|---|---|
| インスタンスを 停止(Stop) | 継続発生 | 残る |
| インスタンスを 削除(リリース) | 停止 | 消える |
長期間遊ばないなら インスタンスの削除 が必須。ただし削除するとデータも消えるので、事前にワールドファイルをローカルへ退避してください(下記)。
ワールドのバックアップ・退避
削除前や定期バックアップでは、まずサーバーへSSH接続したターミナルでValheimを停止します。
sudo systemctl stop valheim
次に、自分のPC側のターミナルでワールドファイルをコピーします。Step 2とStep 7の入力値を引き継ぐため、鍵名・IPアドレス・ワールド名をもう一度書き換える必要はありません。
ここで変更した値も、上のKAGOYA設定とワールド転送欄へ同期されます。
Windows(PowerShell):
$backupDir = "$HOME\Downloads\valheim-backup-$(Get-Date -Format yyyyMMdd-HHmmss)"
New-Item -ItemType Directory -Force $backupDir
scp -i ~/.ssh/{{key}} "ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/{{world}}.db" "ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/{{world}}.fwl" $backupDir
Get-ChildItem $backupDir
Mac:
backup_dir="$HOME/Downloads/valheim-backup-$(date +%Y%m%d-%H%M%S)"
mkdir -p "$backup_dir"
scp -i ~/.ssh/{{key}} "ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/{{world}}.db" "ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/{{world}}.fwl" "$backup_dir/"
ls -lah "$backup_dir"
作成されたバックアップフォルダ内に、同じワールド名の.dbと.fwlがあることを確認してください。インスタンスを残す場合は、サーバー側で再起動します。
sudo systemctl start valheim
インスタンスの削除は.dbと.fwlの2ファイルを確認した後に行います。
つまずきポイント(実体験で全部踏みました)
1. root でログインできない
KAGOYAのUbuntuはrootログインを拒否します(Please login as the user "ubuntu" と出る)。ubuntu@ +鍵ファイルで入ってください。これはセキュリティ上の正しい仕様なので、rootを無理に有効化しないこと。
2. コマンドが Permission denied になる
rootではなくubuntuで入っているので、システムを触るコマンドには sudo が要ります(apt など)。
3. SteamCMDが required file not found で起動しない
Step 4の lib32gcc-s1 を入れ忘れています。sudo apt install -y lib32gcc-s1 で解決。
4. フレンドが接続できない/お気に入りが赤×
- KAGOYAセキュリティグループのIP欄を
*にする(自分のIPを入れると自分しか通れない)。ufwとの両方でUDP 2456-2457を開ける - 赤×表示は
-public 0の仕様。緑にしたいなら-public 1(Step 7参照)
5. 持ち込んだワールドに入れない/新規ワールドになる
start.sh の -world の名前が、転送した .db/.fwl のファイル名と一致していません。一致させて再起動。
よくある質問(FAQ)
Q. 何人まで一緒に遊べますか?
公式仕様は最大10人。本記事では4人想定で2GBプランを使用しています。必要メモリは人数だけでなく建築規模やワールドの進行状況でも変わるため、重さが出た場合は4GB以上への変更を検討してください。
Q. サーバーが突然落ちたら?
systemdの Restart=on-failure があるので自動で再起動します。直近セーブまで戻る程度(数分)の影響で済みます。
Q. KAGOYA以外の国内VPSでもいい?
はい。さくらのVPS / Xserver VPS / ConoHa VPS どれでもUbuntuが入れば手順はほぼ同じ。日額課金が欲しいならKAGOYAが有利です。コマンドを打たずテンプレートで手軽に立てたい場合は、処理性能No.1!快適なゲーム環境なら「XServer VPS for Game」
も選択肢です。
Q. Valheim本体(プレイヤー側)は無料?
有料(2,050円・Steam)。プレイヤー全員が購入する必要があります。サーバー側はSteamCMDで無料取得できます。
Q. 課金を止めたいけどワールドは残したい
- ワールドファイルをローカルにscpで退避 → 2. インスタンスをリリース(課金停止)→ 3. 再開時は新インスタンスを立ててワールドを戻す。日額課金だからこそできる柔軟な運用です。
まとめ:専用サーバーは思っているより安く、簡単で、楽しい
- 日額28円〜、月額上限770円 で Valheim専用サーバーが立つ
- フレンド4人なら 1人約193円/月
- 既存ワールドはscpで持ち込める
- コマンドは 本記事のコピペで動く(画面つき)ので初心者でも30〜45分
- 課金停止はインスタンスの削除が必須——「停止」だけだと料金が発生し続ける
- ログインは
rootでなくubuntu+鍵、コマンドはsudo付き——ここだけ押さえれば詰まりません
専用サーバーが立つと、Valheimの遊び方が一段階変わります。土日しか集まれなかったメンバーが、平日も少しずつ世界を進められる。「フレンドが寝てる間に山を切り拓いておく」が、ごく自然に成立します。
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